海外生活で困るのは医療
休職してインドに行っている同僚から歯科医療にチャレンジしているというFaceBook投稿があって、チャレンジャーやなと思いながら経過報告を楽しんでいる(笑)
そのなかで自分も中国で歯科医療に通ったことを思い出し、記していってみようと思う。
11年も中国内で出張だらけの駐在生活をしていると生活も雑にならざる得なく、いといろなところにしわ寄せがでてくる。不健康のデパートみたいなもので自分は太く短い人生になるんやなと思っていたりしたのであるが、歯が痛んでくるのには参った。
食生活によるものではなくて、ほとんどが過去に日本で治療した箇所が傷んでくるものである。
上海のときには、上海グリーンクリニックという日本人歯科医師が駐在する医療機関があって、すべて日本語で治療していただき、まったくの問題はなかった。
それどころか日本の歯科では待ち時間がおおくて、実際の治療時間が短く繰り返し訪問しないといけないところもあったが、遠方から来る日本人の便宜を図って一度での治療工数を多くとってくれて通いの回数もすくなかったように思う。
会社が提供している駐在員のためのサービスネットワークに、シンセンで受診おすすめできるところを照会したところ
2件ほどおすすめがあるという。シンセン市区は東西に長く東側の近いほうの歯科医に決めてS歯科医院に予約して通うこととした。
心配したコミュニケーション
訪問してとてもきれいな歯科医院でまずは安心した。地元でもマンションに住み高級車を乗りつけてくる富裕層向け歯科医と認識。ふつうは高級感がある場所に通されるとすぐに高いんじゃないのなんて本能が働く(なんでやねん!)のだが必要な医療費は会社に請求できるので怪しげな発票でなければ問題ない。ドーンと治してもらおうじゃないの。
こちらの歯科医院を選択した理由は、日本語の通訳がいるということ。
口開けたまんまで勝手に解釈されてバンバン歯を抜かれたらまずいので、コミュニケーションのサポートが十分ではないかと思いここにしたのだが。。
通訳さんが常駐しているわけもなく、受付の人で日本語ができる人がいるというのが正確なところだった。
小柄で若いかわいらしい(日本人ぽい)人が通訳役をしてくれました。
”これから先生が治療を始めます”、”痛かったら教えてください”、”口をゆすいでください”、”口を開けてください”、
などきれいな発音で話してくれた。通訳してくれるのはこれぐらいまで。
まー、これぐらいなら通訳いらんわな。
先生の中国語に直接反応しているのがわかると、10分ぐらいで階下の受付に戻っていってしまった。
気が付いてみると
症状は、被せた詰め物が割れたようでそこから歯の内部が虫歯になって歯茎まで腫れている状態。
なんとか抜歯しないで済ませたいと依頼。歯を治療して腫れた膿が詰まった歯茎をレーザをつかって治療するということになった。
残った詰め物の外しからスタートしたが、なかなかてこずっている様子。なかなか時間がかかっている。
目隠しされているのだが何やら人が集まっている様子。
口を漱ぐときに気が付いたのだが、他に手の空いたらしい2名の医師も作業を見に来ていた。
どうやら歯科技工が技術が凄いらしいのか?
なんか日本の歯医者さんには、行かなければすまないときに行くところで、行けば治ってあたりまえでそのほかは不満ばかり投げかけているけど、高度な技術を駆使していてくれているんだなと、ありがたく思った。
汗まみれになりすたこら頑張ってくれて、治療後に抜き出した固定ピン2本を見せてくれた。
『こんな長いものが埋め込まれているんだから、そりゃ抜くのは苦労するわ。』
抜けないピンを抜くために、集まって知恵を絞っていたのか?
こちらでは使うことがないぐらいの長さのピンを使って止めてくれていたことはわかった。
先生もヘトヘトになるぐらい頑張ってくれましたが、こちらの顎もふにゃふにゃです。
(続きます。)